2025年1月末に渡邊渚さんの本を読み、読書記録を書いた。
それから季節は巡り、今まさに春を迎えようとしている。
つい二日前に、フジテレビは第三者委員会の調査結果を報告した。
それに合わせてというわけではないが、この数か月、私が何となく思っていたこと、そして報告書を読んで感じたことを書き残しておきたい。
被害者は特定された
1月末に本を読んだ後は、彼女が被害者の可能性は高いだろう……とは思ったものの、もちろん真偽のほどは定かではなく。
それからもはっきりとした証拠は出てきていなかったが、今回の報告書で、渡邊渚さんが被害者であることはほぼ確定したようだ。
あそこまで詳細に時系列を表に出すことを了承したのは、勇気がいっただろうと思う。
改めて、今回の辛い経験(事件⇒ショック期⇒回復期)を経て、彼女は、心身+考え方が以前とは別人になったのだと感じた。
1月以降、バッシングが酷かった
私は、前記事の最後に書いた通り、渚さんを「応援しています」というスタンスだった。
しかし、様々なポータルサイトのコメント欄を見ていると、どうも否定的な意見の方が多いように感じた。
著者のSNSのコメント欄は荒れに荒れ、近影ではどんどん痩せていっているような気もして、正直少し心配な感じがしていた。
否定の声は、大きく聞こえる。
応援の声は小さく、かき消される。
著書では、否定的な声について「何も気にならない、私は悪いことをしたわけではないから」というように書かれていたが、ストレスは当然かかるはずだ。
とにかく無事に、彼女らしく毎日を過ごしていてほしい、と願うばかりだった。
報告書によって、気運は変わった
バッシングが高まる状況の中、3月31日を迎えた。
出てきた報告書の内容に、多くの方が驚いたのではないだろうか。
私が特に驚いたのは、下記3点。
- 加害者と放送局社員のやりとり文面
- 見舞金(贈与税がどうとか…のくだり)
- 守秘義務の解除を、加害者側が拒否していること
加害者である元タレントの男性は、世間からの好感度が高かった分、そのイメージと落差がある文章にはがっかりさせられた。
また、被害者が守秘義務の解除に同意をしているにも関わらず、加害者が拒否したという事実は、往生際が悪く、身勝手に感じてしまう人が多いかもしれない。
ほかにも、一番マイナスイメージになったのが
という印象を与えたこと。(あくまで印象で、実際は分からないが)
以上の理由で、ここ数日、渡邊渚さんへのバッシングが落ち着き始め、代わりに加害者への風当たりが強くなったように感じる。
加害者がこうなるに至った背景を考えると……
加害者の男性が、なぜ権力を振りかざし、自分の望むものを強引に手に入れようとするに至ったか、その背景をあれこれ考えていると、複雑な気持ちになるのは私だけではないと思う。
具体的には、今は解体された男性アイドルグループ事務所(J社長)の影を想像してしまう。
自分が長く所属していた組織トップの考え方は、自身が意識しないうちに、思考の内へ入り込む。
加害者の元男性タレントは、知っていたはずだ。
権力を持つことは、ある意味、自分の欲を叶えることも簡単になる、と。
そういった環境を見てきたこと、特殊な状況が当たり前の環境に身を置いていたことが、加害者の不幸だったかもしれない。
令和は何も隠せない
「令和」は、昭和・平成で当たり前だったことを壊し、隠されていた真実を明らかにしてきている。
「慣例だから」「誰もが通ってきた道だから」、そのような言葉は通じず、改めて一人ひとりのモラルや、正義感が問われるシーンが増えてきているのではないだろうか。
そして、権力を持つこと、出世することばかりが良いとは言えない時代になったかもしれない。
上に立てば立つほど、他者への言動に気を配らねばならないし、真面目な人ほど思い悩むシーンが増えてくると思う。
これからのリーダー、また表舞台に立つ人は、より明るく透明な世界の中で、自らの言動が他者から厳しくジャッジされていく。
第三者委員会の詳細な報告書を読みながら、私はそんなことを考えていた。
