2024年は、大河ドラマ『光る君へ』の放送もあり、短歌の世界に一層の注目が集まっています。
私は、2023年2月にNHK『プロフェッショナル仕事の流儀』で俵万智さんの特集を拝見してから、31文字で表現される奥深い歌の世界に興味を持ちました!
その後独学で勉強を続けていましたが、今回機会があり「短歌結社」の歌会を見学してきたので、その時の様子をレポートします♪
そもそも短歌とは何ぞや?
短歌(たんか)とは、和歌の一形式で五・七・五・七・七の五句体の歌体のこと。
Wikipediaより
俳句は「五・七・五」の歌体で、必ず季語を含めなければいけませんが、短歌については季語の有無を問われません。
つまり、短歌と俳句の大きな違いは「文字数」と「季語」があるかないか、ということですね!
ほかにも、歌の数え方の違いとして、短歌は「一首」「二首」、俳句は「一句」「二句」といった違いがあります。
「短歌結社」って一体何……?
「結社」なんて言葉を聞くと「どんな秘密組織……??」なんて妄想を私はしてしまいましたが(笑)、全くもって怖い団体ではありませんでした!!(当然ですね)
短歌結社とは、短歌を詠む方たちの集まりのことです(超シンプルな言い方ですが)。
「歌会」を定期的に開催しお題に沿って歌を詠んだり、「同人誌」を発刊して歌を披露したりと、幅広い活動をされています。
短歌を一人で勉強し、新聞やコンテストに応募することももちろんできますが、何せ孤独!!!!行き詰まる!!!!
ということで、表現の幅を広げるために「短歌結社」に所属される方も多いと聞きます。
短歌結社へのコンタクトの取り方
- 各団体のホームページから
有名な短歌結社はHPが充実しています。作風や歌会の開催地・手段などを確認してまずは「見学希望」の連絡を入れると良いと思います。
- 既存会員の方に紹介してもらう
私はこちらの方法でした!あるコンテストに応募した際に、審査員の先生から「あなた、若いのに歌に興味があるのね。それなら歌会に遊びにいらっしゃい」と声をかけていただき、ド素人ですが見学に行ってみることにしました!
初めての歌会参加!どんな雰囲気?
・筆記具、ノート
・事前に指示があった「お題」に沿った短歌一首と、自由詠二首の合計三首
・歌会後半の勉強会で使う参考書
私の場合は、「ただ見学するだけでは時間がもったいないから」とご配慮いただき、事前に短歌三首を詠んで参加しました。
- まずは……全員で自己紹介
短歌に興味を持ったきっかけ、短歌歴などについて簡単に自己紹介を行いました。
- 歌会スタート準備した歌のお披露目
資料が配られ、その日用意された歌全てに目を通します。「これはどういった意味か?」「私はこう思った」「この表現はこうした方が良い」など議論をします。
- 歌会第二部勉強会
参考図書の指定ページを開いて、全員で短歌の歴史について勉強をしました。
- 終わりに各種連絡事項
会員の方向けの連絡事項の伝達
なんと、私が参加した会はがっつり3時間……!!!!
白熱したやり取りで、とても刺激的でした。
私が詠んだ歌も、「あれ、私の意図が思い通りに伝わっていない…!」「こういう解釈をされるんだ!」と新たな発見を得ることができました。
また、自分1人で勉強していては知り得なかった「語句」や「表現方法」を知れたのも大きな収穫でした。
見学したからといって、必ず入会しなくても良い
歌会に参加したからには、必ず入会しなければいけないんでしょう……?とプレッシャーを感じる方もおられるかもしれません。
結論から言えば、入会は必須ではありません!
実は、私も今回参加した結社の入会については、保留にしています。
もちろん、強引な勧誘もありませんでした。
私がすぐ入会をしなかった理由は、短歌を詠むスタイルの違いが気になったから。
見学した結社では、文語調で短歌を詠むのが通常ルールでした。
できれば口語で短歌を詠みたいと思っていた私にとっては、もう少し自分のスタイルに合った結社を探す方が良いのかな……と考えるきっかけにもなりました!
とはいえ、早急に結論を出すのではなく、もう一度歌会を見学して決めようと思っています♪
1人で短歌を勉強するときのステップ
- たくさんの歌集を読む!(まずはこれ!)
私は俵万智さんの作品が大好きなので、過去の歌集をたくさん読みました。
特に『プーさんの鼻』がおすすめです。初めての子育てや、不妊治療のことまで31文字で表現されているんですよ。
- 短歌の作り方を初心者向けの本で学ぶ
だんだんと短歌の世界に慣れてきたら、次に初心者向けの解説本を読みます。
特に『短歌の詰め合わせ』は様々な作品が載せられていて(まるでクッキー缶みたい!)楽しく勉強できました。
- 慣れてきたら……新聞や各種コンテスト、『NHK短歌』などへの投稿にチャレンジ!
知識を蓄えながら、少しずつ発表の場にも挑戦していくとモチベーションが上がります!
特に「NHK短歌」はお題が毎週変わるので、考え甲斐があります。
最後に
かくいう私も、まだまだ短歌初心者で勉強中の身です。
これから人生のステージが変わっていく中で、その時々で感じた新鮮な想いを31文字にぎゅっと閉じ込めていければなぁと考えています!
子どもの誕生や成長、様々なライフイベントで歌を詠めたら良いな。
一見難しそうにも思える短歌ですが、見よう見まねでトライしてみると意外と何とか作れるもので、うまく歌が詠めたときの爽快感はまた格別!
この文章で、少しでも短歌に興味を持った!と感じてくださる方がいらっしゃれば幸いです。