妊娠が判明して迷うのが、NIPT【新型出生前診断】を受けるかどうか。
私は2024年5月に出産をしましたが、妊娠初期にNIPTを受けて、出産に臨みました。
結果を見るまでは、かなり緊張しました。。。
その時の体験談を交えつつ、なぜNIPTを受けるに至ったか【これまでの経緯】と、【受けたことに対する現在の気持ち】をまとめたいと思います。
認可外で受けることに迷いはなかった
私は、今回の妊娠の約1年前に、【妊娠13週】で流産を経験しました。
その際に胎児の染色体を調べたところ、染色体異常が見つかりました。
それまでは、妊娠すれば無事に出産までいく、というのが当たり前だと思っていたのですが……、
ということが分かりました。
流産後はなかなか妊娠することができなかったのですが、体外受精でやっと妊娠できたとき、
早めに検査を受けよう!
と即決することができました。
理由としては、
ということがありました。
しかし、ここで大きな問題がありました。
私は30代前半で、NIPTの認可クリニックを利用できる資格を満たしていませんでした。
認可施設でNIPTを受けるには、
・年齢が35歳以上
・胎児エコーで異常を指摘された方 etc.
などの条件があります。
よって、受けるならば「無認可一択」だったのですが、様々なクリニックのホームページを調べて、正確性や、検査結果の出るスピードは認可よりもむしろ早い、などのメリットがあったため、認可外クリニックでの検査をすることにしました。
「認可外」や「無認可」という文字は一見怪しいのかな……?と不安に思うかもしれませんが、どのクリニックでもきちんと検査方法などの説明はされています。
自分が納得するまで情報収集をすることが大切だと感じた◎
「30代前半だからどうせ受けられない……」と諦めるのではなく、様々な選択肢を検討されることをおすすめします!
認可外で受ける際に気をつけた方が良いこと
①妊婦検診のタイミングと、NIPTを受ける日
認可外のクリニックでも、オプション料金を支払えば、検査前に胎児エコーをしてくださる機関もあります。
しかし、私の受けた機関では「採血のみ」だったため、胎児が生きているかどうか、とても不安になりました。
NIPTを受ける妊娠9週前後は、流産の危険性がまだ高い時期です。(不安を煽ってしまったら申し訳ございません。実際に私がそうだったので、書いています。)
NIPTの検査代金は、最低でも15万円前後のところが多いため、胎児の生存を確認してから検査したいですよね。
私は、検査前日に、近所のかかりつけの婦人科でエコーのみ受けました!
事前に電話確認は必須です!
『前回の流産もあり不安なので、エコーだけ受けられますか?』とお願いしました☎
妊婦検診の日付のすぐ近くにNIPTを入れられたら良かったのですが……、あいにく間が空いてしまったので、このような形になりました。
子宮頸がん検診などで通っていたところだったので、電話すると快く診ていただけました!
このような手間を省くためにも、もし調節ができるようであれば、妊婦検診と近い日にちでNIPTの血液検査を入れることをおすすめします!(※採血機関にエコーがない場合)
更に、もう一点気をつけたいことがあります。
②事前に、自分でNIPTについて勉強をしておく
認可外でも、検査前に「遺伝カウンセリング」はしてくださいます。
しかし、認可クリニックの「必ず夫婦同伴」や「1時間程度医師と面談」というような条件と比べると、やはり見劣りはします。
私たちの場合は、夫婦でZoom面談、15分程度でした!
怖いのは、知識不足からくる<判断の見誤り>をしてしまうことです。
もしものときに正しい判断ができるか、そして認可クリニックで受ける人との知識の差を埋めるためには、自分で勉強しておく必要があります。
命に関わる大事なことなので、手間を惜しまずきちんと準備をしましょう。
私は、流産後にNIPTに関する本をいろいろ読んでいたのですが、その中でも特に参考になった本がこちら。
様々な夫婦の、「出生前診断に関わる体験談」がまとめられています。
- 検査をした後悔
- しなかった後悔
- なぜ諦める判断をしたのか
- なぜ出産を選んだのか
胎児に病気があったと仮定して、それを受け入れられるかは、夫婦の抱えている個別の様々な事情で異なる、というのがよく分かりました。
同じ病気の胎児を持つ2組の夫婦がいたとしても、家庭の背景事情によって、結論へのアプローチが全く異なるんですよね。
この本を読んだことで、
夫婦2人がしっかり悩んで出した答え=それが正解
というイメージがつきました。
そして、悩んだときは「実際に出産をする、手術を受ける人」=自分の体をリスクにさらすことになる女性が決めて良い、という言葉も励みになりました。
無認可施設でNIPTを受けることを予定されているご夫婦には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
実際に受けてみてどうだったか
私は、無認可施設での検査で、代表的な3つの染色体(13,18,21番)の異常と、性染色体の異常について調べました。
結果は、どれも『陰性』。
調べた範囲のものについては、異常がないと分かり、とてもほっとしたのを覚えています。
では、その後、実際に出産してみて息子がどうだったかと言うと……。
- 未熟児(一緒に退院することもできなかった)
- 要経過観察中の体の特徴あり
という結果でした。
全てにおいて健康です!言うことなしです!と言えれば良かったのですが……。
もちろん、「概ね」元気な赤ちゃんを腕に抱くことはできたのですが、NIPTで調べても分からない範囲で、細かい健康のフォローは必要でした。
つまり、私が強調してお伝えしたいのは、
ということです。
これから私の息子も、発達面で何か出てくるかもしれません。NIPTでは、そういったことは一切分かりません。
それでもなお、私はNIPTを受けて良かったと思っています。
もし、母親の体外では生きられない重篤な疾患を持っていたら……。妊娠中期でそれが分かったら、私は精神的に参ってしまっていたと思います。
NIPTで分かる範囲には限界がある、それでも良い。と思える方は、NIPTの受検を検討してみてくださいね。
最後に……無認可クリニック選びで参考にしてください。
無認可クリニックは、一から自分で探さないといけないため、つわり中の身には大変かと思います。(携帯画面をずっと見るのも辛いですよね。)
下記にいくつか候補をご紹介します。なるべく、日本全国(地方・沖縄含む)受検できる機関を掲載しています。検討材料の一つとして、加えてみてくださいね。
NIPT平石クリニック
NIPT無認可クリニックの中でも、最大手機関の一つかと思います。
採血できる提携医療機関が多いこと、また万が一陽性になった際は、羊水検査費用を全額負担してくださるのは大きいです。
院長先生は、メディアにも多数出演していらっしゃるので、ご存じの方も多いと思います。
2021年5月からは、同業他社との差別化で
という特色も打ち出されました。
とにかく早く結果を知りたい、という妊婦の方にはおすすめできる医療機関かと思います。
青山ラジュボークリニック
こちらのクリニックも、全国に提携院があります。
そして、陽性の場合の羊水検査全額フォロー(※Aプラン以上)もついています。
こちらのクリニックの何よりの強みは、日本国内において一番の低価格を実現していること。(2024年12月現在)。
ミニマムプランでは、ダウン症の検査について88,000円(税抜き8万円)で検査が可能です。
また、手数料なしで分割支払いもできるという珍しい形態もとっています。Aプランの<13,18,21番+性染色体>の検査なら、月額13,200円~の支払いが可能。
NIPTは保険診療でもなく、医療費控除の対象にもならないですし、金銭面の負担は実際大きな問題です。
・とにかく低価格のクリニックを探している
・NIPTは既に以前受けたことがあり、概要は知っている
・性別の検査は必要なく、ダウン症などの検査だけしたい
こういった場合には、ぜひ候補に入れていただきたい医療機関です。
まとめ
今回は、私個人のNIPTの体験談と、いくつかの無認可クリニックについてご紹介しました。
いろいろと書いてきましたが、検査をすることをおすすめしたり、自分の考えを人に押し付けたりするつもりは全くありません。
NIPTは任意のものですし、<受ける><受けない>はご家族、そして何より自らの体に関わることなので自分自身が最終判断する必要があります。
その判断に至るまでのいくつかの判断材料の一つとして、「ふ~ん、こういう人がいるのね」くらいの気持ちで、この記事を読んでいただければと思います!
不安なことが多いマタニティ期間。少しでも、皆さんの不安が軽くなればと思います。
お身体を大切に、お腹の赤ちゃんとすてきな時間をお過ごしください♩